『生成AI時代の新PR論 「水平統合型広報」という企業の生存戦略』を出版します
2025年11月に『生成AI時代の新PR論 「水平統合型広報」という企業の生存戦略』を出版することになりました。
広報やマーケティングに携わる中で、ずっと大きな違和感を抱いてきました。
それは、広報が「管理部門」に置かれ、経営成果とは切り離された活動として扱われることがあまりに多いという現実です。情報発信やブランド認知は語られても、「売上や採用、生産性にどうつながるのか」という議論は置き去りにされがちだと感じていました。
一方で、SNS運用、プレスリリース、ウェブ広告など、個別の施策に正解を求める声は非常に多くあります。もちろん、それぞれの技術論は大切です。しかし、それだけでは成果は安定して出ません。なぜなら、それらはあくまで「各論」であって、全体を貫く「構造」がなければ有機的に機能しないからです。
本書で提案している「水平統合型広報」は、点在する施策を経営全体の文脈に統合し、成果を再現可能な仕組みへと組み直す方法論です。広報は単なる発信ではなく、売上や採用、人材定着、生産性向上といった経営課題すべてに影響を及ぼせる力を持っています。その力を最大化するには、「全体を設計する視点」が欠かせません。
また本書は、単なる実務のハウツー集ではありません。
私自身がこれまで取り組んできた 消費者行動論、行動経済学、哲学、文化人類学 のエッセンスを随所に盛り込んでいます。
「なぜ人は買うのか」「なぜ共感するのか」「どのような社会背景で行動が変わるのか」。こうした学問的な視点を踏まえ、現場での実務に応用できるよう構造化しました。
さらに、生成AIが日常化する時代には、新しい前提が加わります。
情報が溢れる環境では「検索に出る」だけでは足りず、「AIに推薦される構造」を持たなければ、存在していないのと同じ状況に陥りかねません。だからこそ、技術論を超えて、企業が生き残るための「構造的な設計」が求められているのです。
この本は、そうした問題意識を背景にまとめたものです。現場での実例や成果を交えながら、広報を「経営を動かす仕組み」に変える道筋を具体的に示しました。
広報は売上に関係ない――そうした考えではなく、経営の成果に直結する広報のあり方を、ぜひ本書を通じて感じていただければ幸いです。
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